超忙しい日本の先生
皆さん、こんにちは。おむすびまるです。
今日は、日本の教育の話題で、日本の先生の実態についてお話したいと思います。
というのも、私自身、以前高校の英語の教師をしていました。
全校生徒700名くらいの公立高校で、英語の授業は一週間に約18時間(平均3時間/日)受け持っていました。
1日3時間の授業しかないなら、そんなに忙しくないじゃん?と思われる方もいるかもしれませんが、授業以外にも、担任業務や校務分掌(教務部、進路指導部、生徒指導部など担任以外の仕事)、教材研究、保護者対応等やることが山ほどあり、ゆっくりする暇はありません。高校でこのような状態ですから、小学校の先生だったら(全教科担任が担当するので)日中は息つく暇もないのではないか、と想像します。。
国際的にみても、日本の先生たちが忙しいのは一目瞭然です。
TALISという、学校の先生たちの勤務環境の国際調査があり、2018年度は、日本を含む48か国・地域が参加しました。その調査によると、日本の先生の1週間当たりの仕事にかける時間が、中学校教員は56時間、小学校教員は54.4時間で参加国中最も長かったのです(参加国平均は38.3時間)。
日本の先生は、授業研究(授業の準備)にかける時間が参加国平均に比べて多い一方で、事務業務にかけている時間も長く(中学校5.6時間、小学校5.2時間、中学校教員の参加国平均2.7時間)、さらに中学校になると、部活動指導などの課外活動にかける時間が出てきます(中学校7.5時間、中学校の参加国平均1.9時間)。
(TALISの結果の詳しい内容はこちら:http://www.nier.go.jp/kenkyukikaku/talis/)
やっぱり先生はわかりやすい授業ができてなんぼ、だと思うので、事務作業や課外活動などで時間でとられ、授業準備がおろそかになってしまうってことになると、本末転倒だと思うのです。だから、残業や休日返上で授業の準備をしたり、、ということをされている先生もたくさんいるののではと思います。
昨今、働き方改革!とよく叫ばれていますが、現役の先生の友達に話を聞いてみると、
業務量自体が減っていないので、なかなか働き方は変わっていないとのこと。
タイムカードの導入、部活動完全オフDayの実施など制度面の改革は進んできているそうですが、できない仕事は家に持ち帰ったりして、やっているそう。
少しでも早く制度の改革と実態が伴うよう、業務内容の見直しを進めていく必要がありそうですよね。日本の先生、本当にお疲れ様です。