持続可能な開発目標(SDGs)~目標4:質の高い教育をみんなに~

皆さん、こんにちは。

今日は、昨日のブログの続きで、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals) の目標4に焦点を当て、世界の教育の現状について、お話したいと思います。

 

SDGsの目標4は教育に焦点をあて、「すべての人々に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」という内容になっています。

 

UNICEFのホームページによると(https://www.unicef.or.jp/news/2018/0155.html)、2018年9月にUNICEFが発表した世界の就学状況報告書に、下記の数字が示されました。

 

世界で学校に通っていない5~17歳の子供の数は、約3億300万人。そのうちの34%に相当する1億400万人は紛争や自然災害の影響を受ける国に住んでいる。また、就学を妨げている大きな要因の一つに、貧困が挙げられています。

 

UNICEFの報告書(原文)の中では、適切な教育を受けていないと、貧困の連鎖から出れなかったり、著しく変化する世界経済の中で直面する問題に対処できなかったり、発展するテクノロジーや技術の恩恵を受けれない、とも述べられています。

 

どこの国や地域に生まれても、どんな環境下に生まれても、おかれている状況にかかわらず皆等しく質の高い教育を受けることができるようにしよう、というのがSDGsの「目標4」のねらいなのです。

 

日本では、文部科学省が学校教育法に基づいて「学習指導要領」を定めており、これに基づいて各学校が教育課程(カリキュラム)を編成するため、全国どこの地域に行っても、一定の水準の教育を受けらます。

 

また、日本の義務教育(小学校・中学校)は、給食費や修学旅行などの旅行費等を除き、授業料・教科書とも無償になっています。他の先進国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど)でも、授業料や教科書代は無償となっています。

 

発展途上国の場合、授業料が無償であっても、全員に教科書が行きわたらなかったり、学校に行っても先生がいなかったりします。教育のアクセスはだいぶよくなったものの、教育の質の面では問題が山積みなのです。

 

世界中の若者たちが、貧困や紛争などで将来の可能性を奪われることのない社会を実現するために、世界の教育問題は解決していかなければならないのです。

 

私の仕事を通して、どのように世界の教育問題に取り組んでいるのか、また少しずつ紹介していこうと思います。

 

今日はこの辺で。