持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)の達成のために
こんにちは。今日は、2015年に国際連合で採択された持続可能な開発目標(SDGs)について、お話したいと思います。
一番最初のブログでもお伝えしましたが、私は発展途上国で教育支援を行う、開発コンサルタントをしています。教育支援といっても、カリキュラムや教科書の開発、教員養成研修の計画や実施、教員養成大学を設立するための基盤を構築するためのお手伝いなど、分野は様々ですが、ソフトコンポーネント(学校や施設を建てたりハード面ではない)の支援をしています。
こういうお仕事をしているので、とある大学で学生さんたちと、SDGsの達成に向けて私たちができることを一緒に考えよう、というワークショップに参加する機会を頂きました。
そもそも、持続可能な開発目標(SDGs)とは何なのか。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは2015年9月にニューヨーク国連本部で、193の加盟国により採択されました。SDGsは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として掲げられた目標で、17の目標と169のターゲットから成ります。これまでも世界の開発のために、ミレニアム開発目標(MDGs)というものが2000年に掲げられました。これは主に途上国に焦点が当てられ、8つの目標が掲げられていましたが、そのすべての目標が達成されたわけではなく、まだまだ課題が残る結果となりました。2015年以降、新たな開発課題が注目されると同時に、これらの開発課題は途上国だけでなく、先進国の課題でもあるとし、SDGsでは途上国と先進国の両方が17の目標の達成に向けて努力することを約束しました。
今や、SDGsの17の目標が掲げられたカラフルなポスターを街中(駅や電車の中、学校、マンションの掲示板など)でよく見かけるようになりました。国や企業などだけでなく、一般の人々ひとりひとりがこの国際目標を意識して、行動をしていかなければ、平和で繁栄した未来を我々の子孫に残していけない、ということなのでしょう。
SDGsの目標は17つあります。
目標1:貧困をなくそう
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標12:つくる責任つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
目標16:平和と公正をすべての人に
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
です。
たくさんありますよね。その中でも、次のブログでは、「目標4:質の高い教育をみんなに」に焦点をあてて、見ていきたいと思います。